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石原式色覚検査
石原式色覚異常検査表

色覚検査にて使用される検査表は、一般的に石原式色覚異常検査表によるもので、広く国際的にも使われている検査方法です。

石原式色覚異常検査表は1916年(大正5年)に陸軍軍医であった石原 忍(敬称略)が、欧州にあった色覚異常検査表をより精度を上げるため研究し、初めは徴兵検査用として、色神検査表(現在の石原式色覚異常検査表)を製作しました。
この表は国際的にも、色覚異常を発見するという意味では優れた検査として知られていて、その簡便性・実用性のゆえに多くの場面で使われてきました。

しかし一方、石原式色覚異常検査表が読めないと、理系学校の学校への進学や工学系への職業に適さないと誤解され、さらに色覚異常が遺伝によるものであるため、多くの人々が希望する人生の進路を塞がれたり、差別におびえたりした歴史もあります。
かつては小学校で必ず行われていた色覚検査ですが、現在では学校による任意となり、ほとんどの学校で実施されていません。
また、今までは色に関係する職業や大学などで、色覚異常が排除される傾向にありましたが、現在では特別に色覚の感覚を要する職業でないかぎり、制限されることはなくなりつつあります。

石原式色覚異常検査表は最も表数の多い、石原式色覚異常検査表38表国際版から簡略化された石原式色覚異常検査表まで、表数が異なる様々な検査表が出版されています。
石原式色覚異常検査表は、赤緑色覚異常の人が見分けにくい色合いの模様で書かれています。
それらの図表には、数字を読ませるタイプの表と、曲線をなぞらせる表で構成され、5種類に大別されています。

石原式色覚異常検査表の分類
 1類:正常色覚者および色覚異常者ともに判読可能な表
 2類:正常色覚者と色覚異常者とで異なった読み方が期待される表
 3類:正常色覚者に読みやすく、色覚異常者には読みにくい表
 4類:色覚異常者に読みやすく、正常色覚者には読みにくい表
 5類:第1色覚異常と第2色覚異常とを分類する表

検査表とカラービュー

色識別を補助するメガネ「カラービュー」を使用して、石原式色覚異常検査表を確認いただくと、ほとんどの色覚異常の方が問題なくご確認いただけます。
お客様の中には石原式色覚異常検査表の確認が出来れば「正しい」レンズでだと思われることが多いのですが、石原式色覚異常検査表を確認するだけであれば、「赤フィルター」を使用するだけでも可能です。
その為、私どもでは、石原式色覚異常検査表を基準としてレンズを選ぶと、実際の生活で使用するには不適正になる事をご説明しています。
石原式色覚異常検査表は、色覚異常の発見の精度を高めるために開発されたものであり、正常な色覚であっても、見分けにくいものであることをご認識いただいた上で、日常の生活の向上のために、カラービューを試されるのが最善であるとご提案します。

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